シルバーアクセサリーのクリーナー選びとは?

「シルバーアクセサリーは、すぐに変色するのでお手入れが面倒。それに何を使ってお手入れをしたら良いのか分からない、どこでお手入れグッズを購入できるのかわからない、なので面倒くさいからシルバーアクセサリーは買わない。」と思われている方が多いのですが、実はシルバーアクセサリーはとてもお手入れが簡単に出来るのです。

そしてシルバーのお手入れグッズも価格はとてもリーズナブル。よくテレビや雑誌等でシルバーの黒ずみを取る「裏ワザ」として、家庭にあるいろいろなモノを使った裏ワザが紹介されていますが、シルバー製品専用のお手入れグッズをお使いになる事をお勧めします。時間をかけずに簡単にお手入れができて、繰り返し使用できるので実はとても経済的なのです。

銀(シルバー)という素材は、他の金属にはない“色の変化”が特徴です。愛情をこめてお手入れすれば、金属中最高といわれている銀の持つ独自の白い輝きを保つ事ができます。また空気に触れさせて「燻し銀」のようにあえて輝きを調整する事もできます。

“燻し銀”には「見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの」という意味があります。独特の白い輝き、燻し銀調など1つのシルバーアクセサリーをお好みで雰囲気を変えられるのも、シルバーならではの楽しみなのです。

↓わざと燻し銀のようにするために、あえて空気に触れさせて黒ずみをつくりました。

↓そして、クリーナーでピカピカにお手入れしました。少し光すぎてしまったので空気に触れさせて黒ずむのを待ちます・・。

シルバーアクセアリー専用クリーナーの種類は大きく分けて4種類あります。製品に応じて使い分けてください。

クロス(布)

クリーナー成分、研磨剤等が含まれている布タイプで、磨きと同時に変色(硫化)を遅らせる効果もあるのでアクセサリー、ジュエリーのデイリーのお手入れに最適です。
コーティングをほどこされているものは、研磨剤の含まれていないマイクロファイバークロスなどでお手入れしてください。ネックレスチェーンや繊細な作りのアクセサリーは、繊維が細かい部分に詰まったり、切れてしまう可能性があるので、汚れが目立つ場合は液体クリーナーがお勧めです。

※クロスは、〇印良品やジュエリーショップ等の身近なお店で簡単に購入できます。

価格も400円前後でとてもリーズナブル。メーカーにこだわりたいのならば、ネットを検索すれば多種多様なクロスがヒットします。小さなモノなので何かのついで買いや、ショップによっては安いメール便配送を行っているところもあるので、利用されてはいかがでしょうか?

※私のお気に入りは『タウントーク』。

ユニークなおじさんのイラストに魅かれました。こちらは歴史がある英国のメーカーで、あの有名ブランドもOEMで使っているそうです。

液体タイプ

クリーナー液に浸けるだけでピカピカになるので、お手入れが簡単です。お好みで輝きを調整できるのもポイントです。リングやピアス、チェーン等の細部のクリーニングに最適です。石付のジュエリーは使用できない石があるので確認が必要です。またコーティングをほどこしているアクセサリーは、コーティングが剥がれてしまいますので、使用できません。E-コーティングなどの軽いコーティングのアクセサリーは、コーティングが剥がれて輝きが失われてきたら、液体クリーナーでお手入れをしてください。

こちらはジュエリー専門店やオンラインショップで購入できます。 実店舗のジュエリー専門店では液体タイプの種類は多くない(たいていのショップでは1種類のみの販売)のですが、いろいろ試してみてどのメーカーの液体クリーナーの効果はさほど変わらないように思います。価格は容量によって異なりますが、だいたい900円前後で、繰り返し使えるので1個あれば数年使えます。(個人の経験による)あとはそのメーカーのコンセプトや使用方法などで選択してみてください。 20~30秒でピカピカになるものもあれば、2~3分要するものもあります。 どのクリーナーも液体に浸した後はよく流水で洗い流すのがポイントです。洗い流しが足りないと液体が付いている部分が変色してしまいますので注意が必要です。 洗い流した後は、乾いた布やシルバークロスで拭いて完了です。

シルバー専用の液体クリーナーは、どのメーカーも少量の「チリユリア(チオ尿素)」が含まれています。 日本ではこの成分に関して規制がないのですが、EC(欧州委員会)では、この成分の安全性を100%確認するには十分でないとの理由で、HARMFUL(有害)マークが義務付けられているそうなのです。そういう理由で全世界共通で販売している液体クリーナーと、日本国内向けに販売しているクリーナーの表示が異なるという事を知って驚きました。メーカーによっては日本市場向けパッケージにも情報開示の見地から、あえてHARMFULマークを付けて輸入しているそうです。逆に正直で消費者としては安心しますね。そういえば化粧品も色素や成分が法律によって販売可能な国と、販売出来ない国がありますものね。納得しました。

※私はタウントークのシルバースパークルをクロスと共に愛用しています。

クリーナーに浸す時間は1~2分要しますが、臭いが他のものと比べてやさしいのが一番のポイントです。世界で最も自然環境保護に厳しいことで定評のあるドイツ環境庁、U.B.Aの認可を受けているというので試してみました。ネックレスチェーンの汗や皮脂等の汚れなどによる変色はとても厄介(頑固な黒ずみ)ですが、2分位液体クリーナーに浸し、取り出して流水でよく洗った後、水分を拭き取り、再度このお手入れを繰り返して最後にシルバークロスで磨いたら、輝きが戻りました!

スプレー式

微粒子研磨剤入りスプレータイプのクリーナー。墨入れジュエリー及び表面面積の大き
シルバーの器、置物等のクリーニングに便利です。
ボトルをよく振り変色した部分に直接スプレーし、やわらかい布で磨きあげ洗い流した後、シルバークロスで磨き上げます。

※以前、墨入れのシルバーアクセサリーを液体クリーナーでお手入れしてしまい、墨入れ部分もピカピカになってしまった事があります。その時はすごくショックでしたが、銀の変色を利用して、黒ずむのをまって墨入れしてあった部分を除いた部分をシルバーポリッシュクロスで磨きあげました。とてもいい感じに仕上がりました!

ポリッシュ

乳液タイプのクリーナー。微粒子研磨剤入りなので頑固なシルバー製品、食器やワインクーラー、燭台等の変色落としに最適です。ボトルをよく振り、やわらかい布に少量のポリッシュ液を含ませ、変色した部分を強く磨き、その後ポリッシュ液を流水で洗い流し、やわらかい乾いた布で拭いてください。

※デパートや銀食器専門店、またはネットで購入できます。

シルバージュエリー、アクセサリーの黒ずみのお手入れには、クロス(布)タイプと、液体タイプが適しています。シルバーのコーティング加工の有無でお手入れ方法は変わってきますので注意が必要です。日本の正規代理店が扱っている製品であれば、効果にさほど差はありませんが、メーカーごとに訴求ポイント、使用方法が異なるので、選択の基準にしてください。

シルバー製品は、毎日フェイスケアをするように、髪をとかすように、ちょっと手間をかけてあげるだけで輝きを保ってくれます。シルバーのお手入れを愛情もって楽しみながら習慣にすれば、“シルバーは愛されて一層輝きを増す不思議なパワーがある。”のです。そう、銀は磨くごとに輝きと美しさが増していきます。
放っておくとまるで拗ねているかのように黒ずみますが、愛情をそそいでお手入れすれば手間をかけた分、シルバーは美しく輝いてくれる。まるでちょっとわがままなペットのようですね。

シルバーならではの輝きを楽しんでください。

シルバーベルお薦めの、925シルバーアクセサリーのお手入れグッズはこちら

シルバーベル・ブログ