スカル化していないシルバーアクセサリーを求めて@上海

シルバージュエリーを探す旅のきっかけは、上海で時間つぶしにふらりと入った 小さなシルバージュエリーショップ。2003年12月。そのショップに足を踏み入れた瞬間、全身鳥肌がたつくらい魅了されました。

その頃は起業するなんて思いもしなかった。これっぽっちも。「こんなに素敵なジュエリーならば絶対に日本のどこかの会社が輸入しているはず」と思い、いつもの“大人買い”。ショップの方から「シンガポールの会社」とだけ聞いたのを記憶・・・。これが私の人生を変えたターニングポイント。

日本に戻って調べてもそのショップは日本未上陸。それ以上のシルバージュエリーは見つからず。 ますます日本のシルバー業界はスカル化してつまらない。どのお店を見ても同じものばかり・・・ 新しいシルバージュエリーを買いたいのに日本のどこにも売っていない。インターネットで暇さえあれば国内外問わず検索。何度ウィルスバスターに引っかかったこと・・・ストレスたまる。 「誰かあのショップの商品を輸入して~」と心から願っていた。 が、誰もやってくれない・・・それならば

2008年12月 上海に行こうと決心した直前、そのショップは突然閉店したとの情報が。 あと2週間早ければ・・・あと一歩だったのに。上海では店舗の入れ替わりが激しく、5年以上同じ場所で営業しているショップは珍しいらしい。 それなのになぜ2週間の時間差に間に合わなかったのだろう・・・。このタイミングの悪さにがっかり。そして何も情報を得られない。そのショップ(=会社)は中国から撤退したとしか。

2009年10月 どうしてもこの目で確かめたくて上海に渡り、そのショップのあった周辺をリサーチ。 誰か一人くらいはそのショップの事を何か知っているのではないかと。刑事のようにいろいろ聞き取り調査したが「Just closed」と言われるだけ。街の中でもちょっとおしゃれな人に地図を見せて「この場所にあったシルバージュエリーショップの事何か知ってる?」と聞いたが、なぜかそこまでの道案内をしてくれた・・・道に迷った観光客と思われたらしい。そして自分の英語力の乏しさを実感。 本当にその店は無かった。上海のどこにもない。ちゃんとこの目で確かめた。

もう、あきらめよう。 何も情報をつかめず気持ちは落胆。そしてひたすら歩いたので身体は疲れ切っていた。

バンドの夕日を眺めながらしばらくぼっとたたずみ、涙がでそうになった瞬間に突然閃いた!「そうだ、シンガポールに行こう!!」と。たとえその会社はなくなっても、その会社に勤めていたデザイナーはシンガポールのどこかにいるはず。デザイナーを探せばいいんだ!ただそれだけの想い。あてのない旅。

この瞬間から自分の”根拠のない動物的勘”を信じ続けて突っ走りだしました。これがシンプル、モダン、そしてちょっとユニークなシルバージュエリー探しの旅のきっかけ、
プロローグです。

シンプル、モダン、そしてちょっとユニークな
925シルバー探しの旅はまだまだ続きます。
https://silverbell.shop-pro.jp/