About Heather Anderson

Heather Anderson氏は、スコットランド出身のアーティスト。シルバーベルでご紹介しているジオ・コレクションは彼女のアーティスト活動の中で最初のジュエリーコレクションになります。

Heather Anderson氏からのメッセージです:
Everything I create comes from personal experience. What I see, feel and love about life. I do believe creativity should come straight from the heart. 私の創造は全て個人的な経験から生まれてきます。人生の中で目にしたり、感じたり、愛するものの中から生まれてくるのです。創造は心の奥底からわきあがってくるものだと信じています。

Heather

 

——まずは、あなたの今のプロフィールを教えてください。

私はスコットランド出身です。アメリカ、コネチカット州の児童文学研究所で学びました。その後、シンガポールでアーティスト、デザイナーとして広告業界で働き続け、その傍ら子どもの絵本を出版したり、自分のアートギャラリーで作家として自分の作品の展示会を主催したりしていました。現在は広告業界を辞めて、アーティスト、作家として独立しています。

私は20年以上、シンガポールに住んで、その間に世界中から作品をより進化させるために、さまざまな芸術作品に触れ、インスピレーションを得る活動を続けてきました。なかでもマントラ(真言)を使いながら瞑想をするユニークな創造的方法が特長です。マントラアートと名付けたこの方法は、繰り返し、特定のマントラを唱えることで意識の思考から次第に外れていき、創造的な思考へと移るものなのです。そして直接、キャンバスに筆を走らせて創作するので既存の概念に捉われることがありません。私の頭の中にあるイメージは、こうして独特な芸術作品へと創り上げられるのです。

 

 

 

 

——創造手法である“マントラアート”について、もう少し詳しく教えていただけますか?

私は、マントラの瞑想を実践するのですが、それは従来の方法ではありません。従来の方法は座って、目を閉じて瞑想するというやり方です。私はマントラを唱えたり、聞いたりする代わりに、絵を描いたり、創造したりするという感じですね。こういうやり方は、そうして、直接、キャンバスに筆を走らせる。このようなやり方は潜在意識に到達するための方法なのです。こうして私の抽象的なイメージは、私たちが到達できる感覚の限界を超えて、世界の本質に到達することになるのです。そのためのツールとして、筆や塗料があるといったら、おわかりになられるでしょうか。

 

 

ヘザーが描いたマントラアートの一例

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——なぜジオコレクションを世に出そうと思ったのですか?

私は創り出すものについて常に情熱を抱いています。そして、ジオコレクションは、私の最初のジュエリーコレクションであり、とても楽しい仕事であり、これまでないやりがいある経験でもあります。私はシルバーに対して個人的にとても強い思い入れがあるのです。その思い入れによって、このコレクションを完成させたといっても過言ではありません。ジオコレクションは、流行り廃りで左右されてしまうような、シーズナルファッションの中にカテゴライズされていません。ジオコレクションはとてもスタイリッシュであり、ユニークかつ、エレガントなアクセサリーなのです。

 

——どんなところが、特にユニークだと思われるのでしょうか?

ジオコレクションは、身につけている人の個性を潰してしまうとか、その人の持っているイメージを変えてしまうアクセサリーではありません。その人それぞれが持っている、「自分らしさ」や「私らしさ」を表現しやすいように、後押ししてくれるようなアクセサリーなのです。それは同時に、私が作品をデザインするときに、とても重要視していることでもあります。

しかし、そうした立場で作品をデザインすることは、業界的には、とってもチャレンジングな試みなのです。今のジュエリーやアクセサリーというのは、マーケットの最新のトレンドとか、さまざまな要因によって方向性が決められることが多いものなのです。しかし、そうしたジュエリーやアクセサリーをデザインすることは、結果的に、それを身につける人のアイデンティティを潰し、個性を埋没させることにつながってしまいます。そこで、私はそうした流行やトレンドといった影響を一切排して、まったく新しい考え方で作品をデザインすることにしました。

 

——作品づくりにおいては、インスピレーションを大事にしているとのことですが、それは、具体的にいうとどのようなものでしょうか?

私の作品は、この世の中に存在する「自然」から、インスパイアしたり、影響を受けてデザインされています。ただ「自然」と一口にいいますけれど、私のいう「自然」とは、目に見える自然だけではなく、私たちの目に触れないような自然界の法則も含めた自然のことなんです。それは、あらゆるものの「本質」といってもいいかもしれません。

 

古くから西欧では、この世の中に存在しているすべてのものは、「火」「地」「風」「水」の四大元素に分けられると考えられてきました。これは何も古い言い伝えとか、迷信ではなくて、現代の科学や化学、心理学など、あらゆる学問の基礎となる考え方なのです。

四大元素の考え方によれば、物体や液体、そして、人間についても、それらの要素がある一定の法則で組み合わさったときに初めて成り立つことができる、とされています。つまり、この世のすべてのものは、突き詰めて行くと、最終的には四大元素に還元される、というわけです。

 

そこで、ジオコレクションのシリーズを作成するにあたり、私は、この4つの要素の視覚的表現を出発点としました。最も重要視したのは、個人的に思い入れがあるシルバーを活用し、古くから宇宙の法則を体現しているとされる幾何学図形によってその4つの元素を表現できないかということでした。しかも、シンプルでわかりやすく表現するということです。

 

私たちの根幹を形づくっている自然エネルギーというのは、細部に宿ると考えています。ですので、ジオコレクションを身につけたときに、自然のエネルギーがコレクションを通じて得られるといいなと思いました。シルバーは、最も自然のエネルギーを吸収し、その素晴らしいエネルギーを着用している人に伝えることができる素材ですから。

 

——なぜシルバーに思い入れがあるのでしょうか?

ジュエリーをつくるときには、私はいつもシルバーを用いるのですが、そもそもシルバーって、とても現代的な素材なのです。シルバーは医療素材としてさまざまなところに活用されていますし、殺菌などにも応用されています。

そうした性質のほかに、シルバーは金属のなかで常温における光の反射率が最も大きいことが知られています。シルバーの持つ反射光に私はとても魅了されるのです。

私は石の素材やエナメルの素材をまったく使わず、シルバーを用いているのですが、それが今までにない全く新しいデザインを生み出す、チャレンジングな土壌になっているのです。シルバーだけでジュエリーをつくるというのは、たとえて言うのならば、彫刻をつくるのと同じですね。シルバーそのものの存在感が際立つということです。素材がシルバーだけというのは、これまでのシルバーで創作されたジュエリーの枠に収まらない、コレクションといえると思います。途方もない仕事です。

 

——どんな人にジオコレクションを身につけて欲しいと思いますか?

そうですね。第一に自分の望むものを確信している人ですね。要するに自分らしさを失わない人に身につけていただきたいと思っています。特に、既存のファッションによって自分らしさを失いたくないと思っている人です。

四大元素と幾何学形状によってつくられた、ジオコレクションは、その人に他に依らない自信を生み出し、前に進む力を創造してくれる機会を与えてくれるはずです。

 

——最後に今後の展望をお聞かせ下さい

私のブランドである、ヘザーシグネチャーを身につける人が、世界の変化を受け入れ、ジュエリーを通じて自己表現ができるブランドとして育てていきたいと思っています。このブランドに限界はなく、私のデザインが普遍的な魅力を持っているデザインになることを願ってやみません。

 

 

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